喫茶処 寧楽

 10年前の『散歩の達人』を古本屋の店頭で立ち読み。赤坂・青山の特集号で、赤坂の自宅兼喫茶店『寧楽』のことが数行取り上げられています。今もあるのだろうか。
 試しに行ってみたところ、看板はありますが、休みか廃業の様子。その後、珍しく赤坂で用事があったので、その帰りに立ち寄ると、店は開いていました。
 一ツ木通りから、横に延びる坂道を歩くと、店の看板が出ています。庭の小道を歩き、引き戸を開けると、店内でした。少し薄暗い店内は、昔の日本家屋ならではの雰囲気です。
 家の奥から音を聞きつけてやってきたおばあさんが、店の主人でした。ホットを注文すると、お湯を沸かしはじめます。テレビもラジオもない、無音の空間で、シュンシュンというお湯が沸く音だけが響きました。
 コーヒーができるまでの間、書棚を観察。奈良の仏像関係の本に混じり、実用書も置かれていました。本を読みたくなったのですが、先程から突然、他人の家に土足で上がりこんだような感覚で、気まずい空気も感じました。
 それを察してくださったのか、店の方から一言声を掛けてくれました。喫茶店のマスターやマダムは、一度話しかけると、大概、おしゃべりが上手です。たとえ、自分の引き出しが少なくても、向こうの引き出しが豊富なので、あまり会話のネタに困ることもなく、自分からネタを振っても、変化球を返してくれます。
 その日はおばあさんの趣味である、陶器の話をお聞きしました。自分の全く知らない世界の話ですが、おしゃべりが上手なので、聞いていて飽きません。
 ちなみに出てきたコーヒーには、砂糖とミルクがつきません。コーヒーの色が染み込んだカップは、「あかはだ焼」(どんな漢字なんでしょうか)というもので、30年前の購入時は1万円以上したのだとか。
 おしゃべりの最後はたわいもない話になりましたが、ちょっとした世間話で、次の仕事への切り替えができた気になりました。

コーヒー 400円
港区赤坂4丁目 
営業時間はよくわかりません。平日の午後は開けているようです。

 
 
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by matsutakekissa | 2009-04-04 11:19 | 港区山 | Trackback | Comments(0)

喫茶店と訪れた街の印象を書いています。


by matsutakekissa