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十年後

 十年、二十年後に今の自分を振り返ると、「あぁ、喫茶店に夢中になっていた頃ってあったなあ」とか云うのだろうなあ。
 十年前、ひそかにすごいなあと慕っていたカフェ・喫茶店好きの先輩(勝手にそう呼ばせてもらいます)がいました。好きが高じてカフェの本をつくり、カフェを運営し、カフェイベントを行うなど、精力的に活動されていた方でした。今はお休みされているそうですが。
 もしその方にお会いできたとして、今、カフェや喫茶店についてどう思いますか?と聞くと、自分の中では終わった出来事だからと云われるのかもしれません。

 自分の好きな昔ながらの喫茶店は年を追うごとに少なくなっていきます。十年後はもっと少なくなって、今はまだそんなに時間の経っていない店も、老舗と呼ばれる店になっていくのでしょうか。とすると、この道楽は期間限定の、今だけのおたのしみなのでしょうか。刹那的な懐古趣味。
 今だけのおたのしみと割り切って楽しんでいた時期も過去にはありましたが、今となってはむなしいです。



 このブログに書いた喫茶店の閉店状況、この1~2年間ほとんど更新していません。どうかご了承のほどを願います。
 あまり出歩けない状況でも昨年(2012年)での閉店を確認したのは銀座のニューキャッスル、向島のエデン、北千住のみゆき、京橋のイコイでした。しかし、ブログに書いたのは最後の1軒だけですが。この間は田原町・みちの閉店も確認しました。そのほか、まだまだたくさんあるのでしょう。

 古くからあるものは少しずつ新しいものへと、とって代わります。以前、平成生まれと思われる若者が浅草の蔦だらけの銭湯を指さし、ショウワ、ショウワと連呼しているのを目にして、あぁ、平成も二十数年を過ぎてから、昭和がこのように云われるのだなあと実感いたしました。

 ところで。昭和の世代って長いですよね?戦前のひとケタ代、終戦直後の二十年代、三十年代、四十年代、五十年代、六十年代生まれで、生活環境も価値観も文化も大いに違うのは明白です。ひとくくりに昭和といってもいろいろ、それこそ、日比谷公会堂の喫茶室のコピーを拝借すれば激動の昭和というやつで、まだまだ懐古にはほど遠く、複雑な思いがいたします。
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by matsutakekissa | 2013-02-05 07:02 | エトセトラ | Trackback | Comments(0)