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陶器のペア猫

 
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陶器店の店先でペア猫置物が売られていました。喫茶店でよくみかける陶器の猫ではないか。値段を見たら千円ちょっと。また家に余計なものが増えるかな、と一瞬迷いましたが、買うことにしました。
 店の方に話を聞くと、瀬戸物のロングセラー製品で、20年以上前から販売している。3年前はあまり出なかったが、この1年はまた人気が出てきたとのことでした。
 日本ビクターのトレードマークである、ニッパーの置物のようなものかなあ。

 家に帰りネットで調べてみると、自分が購入したのと同じ製品が普通に販売されていることがわかりました。ただし、昔に製造されたものは骨董品としてのあつかいで、値段も上がっています。
 てっきり入手困難なものと思い込んでいたので、とても意外でした。
 猫たちは大きさ、彩色、表情が少しずつ異なっても、2匹が仲睦まじく寄り添っている姿だけは同じでした。この愛らしさとフォルムの美しさが、長く支持を受ける理由のひとつなんでしょうか。
 


 
 
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by matsutakekissa | 2011-12-31 15:07 | エトセトラ | Trackback | Comments(0)  

フローラ

 お盆の夕暮れ前、スカイツリーの足元付近を歩いていたら、空がだんだん曇ってきて、ぽつぽつと雨が降り出しました。風も強くなってきています。暴風域に入ったようです。
 手元にあるのは、柄の折れた心もとない折りたたみ傘いっぽん。かばんには大事な書類が入っているので、濡らしでもしたら大変だ。どこかしのげる場所はないかと、住宅街を歩きまわっていると、コーヒーカップのシルエットが描かれた看板が目に入りました。
 赤レンガ貼りの外壁はいかにも喫茶店らしいのですが、上の住居部分は黄色味がかったモルタル壁で、すこし不思議な印象を受けました。
 上品な内装の店内ですが、下町の気の置けない雰囲気があって落ち着きます。
 店にいたグループ客らが先客としていたのにもかかわらず、店のママさんはとても気遣ってくれました。
 雨宿り目的で店に入ったことを告げると、「見つけてくださって、ありがとう」と言われたのを、今もよく覚えています。

 その後、近くへ立ち寄ることがあると、何度か店を訪れました。客足の絶えない店で、おしゃべり目当てで訪れる常連さんも多いようでした。最近になって、店のママさんとお話をすることができました。
 店内のあちこちをあらためてよく見ると、随所が凝っていました。b0158023_1240362.jpg
 木目が美しい壁板は創業以来変えたことがないそうで、床は木レンガを使用していました。お母さんが描いたという数々の絵画は本格的な作風で、仏画と南国土産のお面がうまく調和しています。
 店内は近年テレビドラマの撮影に使われたそうです。監督さんは長年使って変色した椅子の背もたれがいい感じと言っていたそうで、ママさんいわく、「日焼けしただけなのにね」と気恥ずかしそうでした。それにしても、テレビ局の人たちは、普段からロケ地探しに奔走しているのだろうか。さまざまな条件が揃わないと撮影は成立しないそうだし、大変な仕事なんですね。

 また、毒蝮三太夫さんのラジオ*に出演したこともあるそうで、その時のエピソードをお聞きしました。
 番組は毎回首都圏の小売店舗から中継し、店の方や近隣住民の方たちとまむしさんとの交流をメインに進行するそうです。ママさんは毒舌のまむしさんを食っちゃうような勢いで話がはずんだらしく、まるで漫才のような内容だったとか。まむしさんから「『下町の太陽』と言われたの」と発言した後、「自慢話でごめんなさいね」と、急に謝られてしまいました。いえいえ! こういう話は大好きです。それまでのおしゃべりから、収録の雰囲気がなんとなく想像できて、楽しくなってしまいました。
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 客層はほぼご近所の常連さんが多いそうで、なかには90歳代の方もいるのだとか。スカイツリーの見物客も時々やってくるそうですが、立地がやや分かりづらいので、2度目に訪れるのに苦労した、というお客さんの話も聞けました。でも、迷う楽しみも味のうちなんだろうなあ。

コーヒー 400円
墨田区東駒形2丁目
第一土曜はお休みだそう。
※立地がわかりづらいと書いてしまいましたが、実際はそうでもありません。本所中学校から通りを挟んだ裏手にあります。なお、写真は設定ミスで実物と大きく色合いが異なるため、今回はグレースケールでごまかしています。すみません。

*「大沢悠里のゆうゆうワイド」内「毒蝮三太夫のミュージック・プレゼント」(TBSラジオ)。毒舌と言われる毒蝮さんですが、「ウルトラマン」と「ウルトラマンセブン」の温厚な隊員役しか知らないので、今度ラジオを聴いてみたい。
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by matsutakekissa | 2011-12-26 07:53 | 墨田区山 | Trackback | Comments(0)  

旅先の駅前喫茶店

 一応、東京の喫茶店を優先的に書いているため、旅先などの喫茶店はおざなりになりがちです。来店後時間が経ったものもあり、外観が印象的だった3軒を忘れないうちに書き残しておきたいと思います(カッコ書き部分は来店した年と月)。

日東紅茶ティーパーラー 島根県浜田市 (2010年10月)

b0158023_21201910.jpg 昨秋、永年の夢だった鳥取・島根旅行に出かけました。米子、境港、松江を2泊3日でゆったりまわる旅のはずでしたが、結局はやや急ぎ足の旅になり、2日目は翌日の移動のため浜田に宿を取ることとなりました。
 日暮れ時、松江駅から電車に乗り込み、浜田駅に着いたのは夜も更けてからでした。移動のために泊まるだけだったため事前に下調べもしなかったのですが、駅前には古いアーケード商店街がありました。少し寂れた街並みでしたが、端から端を歩くだけでも旅情を感じました。
 翌朝、駅前に古めかしいビルがあることに初めて気がつきました。パーラーの看板が出ています。しかも営業中でした。昨晩はあれだけ歩いたのに、なぜ気付かなかったんだろう。連れ合いを説得して、30分だけということで急いで店に向かいました。
 モーニングセットの札が下がるドアを開けると、古びた内装の店内に改めて驚かされました。テーブルやイスはもちろんのこと、すべてが色あせて使い込まれた感じ。アンティークの古い電話機や陶器製のネコたちも隅っこに座っています。
 モーニングを待つ間に雑誌の棚をのぞくと、地元の人が書いたと思われる地元グルメ紹介ファイルがありました。独特の筆文字で綴られた手作りのガイド本でした。店のチョイスは甘いもの屋などが多く、女性による執筆なのでしょうか。その他古い食堂や洋食店の紹介もあって、浜田に1日いられるならメモを取って、まわってみたいほどでした。壁際はギャラリースペースになっており、町のあちこちを写したスナップ写真が飾られています。ちょっとした町の情報案内所のようでした。
 カウンターには常連と見られるお客さんが座り、マスターらと朝の時間をゆったりと楽しんでいました。これがこの店の毎朝の風景なんだろうな、と思いつつ、慌しく店を後にしました。

 今思うと、店名はなぜティーパーラーなんだろう?単純に日東紅茶と頭に付くから?
 東京・日比谷には「日東コーナーハウス」という名の老舗レストラン喫茶がありますが、日東紅茶の普及事業のひとつとして、「日東」の屋号を付けた喫茶室経営を展開させていた時期があったのでしょうか?

モーニングはA(卵、トースト、飲み物)450円、B(トースト、目玉焼き、サラダ、飲み物)550円の2種類がありました。日曜も朝から営業していました。


喫茶パール 新潟県長岡市(2011年9月)

 b0158023_12171558.jpg乗換のため、越後湯沢のホームに降りると、おなじみのアナウンスが流れてきました。「乗換の方はお急ぎくださ~い!」どうやらまた、「はくたか」が遅れていたもよう。乗り継ぎの「とき」は、また待たされているのだろうな。
 鈍行で1時間半近くかけ、長岡駅に着きました。観光の後、時間が余ったため喫茶店探しをしました。時間のゆるす限り何軒かはしごしましたが、外観に最もインパクトを受けたのがこちらの店でした。
 駅前アーケードの裏に店はありました。鉄製のプレートには「純喫茶パール」と書いてあります。石材で覆われた外壁は重厚な雰囲気でした。
 店内は外観と違って柔らかな雰囲気でした。壁には花の写真が掛けられ、テーブルにも花が。椅子にはざぶとんが敷いてあります。そうか、店主が女性の方だからかな。
 訪れた日は残暑が厳しかったのですが、店内の片隅に置きっぱなしのストーブがありました。北国の秋は短く、冬は長いのだろうなあと想像してみました。
 午後1時までモーニングサービスをやっているせいか、お昼が近いのにトーストやサラダを食べているお客さんがいて、マイペースな感じでした。どうぞ、ごゆっくりと言われて、旅先にもかかわらず、周りのペースに合わせてくつろいでしまいました。

コーヒー 400円

喫茶マツ 茨城県石岡市 (2010年12月)

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  用事があって石岡まで行くことになりました。せっかく遠出するのだからネットで下調べすると、観光協会のホームページに看板建築の街並みが紹介されています。ギリシア風の外壁に店内は日本風の和洋折衷で、アンバランスな雰囲気です。その建築様式の建物の中に、「四季」という喫茶店があるのを知り、行くことに決めました。
 石岡駅前からは昔ながらの商店が軒を連ねていました。食堂に蕎麦屋、薬屋に時計店、おもちゃ店・・・。通りを歩いていると2階建の喫茶店がありました。大きな建物です。まるで「建築写真文庫」とか、古い喫茶店の写真で目にする大型喫茶店の風貌のようでした。こんな大型店が今でもあるのだなあ。
 店内は半地下、1階、2階席と3フロアに分かれていました。2階席への階段にはロープが張られていましたが、昔から内装を変えることなく営業を続けてきたように思われました。
 椅子とテーブルが整然と並び、団体客にも対応できそうな席数です。地下1階の席に座りました。壁の石造りのあしらいはごくシンプルでした。これまで訪れた大型店にありがちな派手な装飾物や置物はなく、観葉植物が飾られていました。
 ちょうどお昼時で周囲のお客さんはランチの人ばかりでしたが、店内が広いので、飲み物だけでも気兼ねせず過ごせました。コーヒーにはおせんべいやチョコなどのお茶請けが出てきて、意外にも家庭的です。と思っていたら、実際のところ家族経営のようで、店の方の子どもさんが店内の片すみで遊んでいました。
 
コーヒー 400円
9時30分~夜7時までの営業。日曜休。
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by matsutakekissa | 2011-12-03 21:28 | 旅編(東京都以外) | Trackback | Comments(0)