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ピープル

 神田東口より中央通りを渡って東へ。閉校になった中学校(今川中)の向かいにある喫茶店です。
 開店は朝早く、7時半ごろにはもう開いていました。ストライプのひさしに丸い取っ手のドア、色つきガラスで目隠しされています。
 店内は古くともよく手入れされ、黒いソファが奥のカウンターまで整然と並んでいます。この日の客は全て男性・年配のサラリーマン。皆、一人で来ていて、コーヒー片手に資料や新聞に目を通していました。
 店をしきるのは年配の女性一人で、モーニングセットはない、とのことでした。モーニングなしで朝からこれだけ流行っているのは、同じく神田の「アトム」以来です。
 もともとモーニングセットというのは、喫茶店経営が斜陽に入った時期から導入されたサービスのひとつだそうで、その後ランチ、酒を出すなど、何でもアリの形態の店に姿を変えていったそうです。そういう流れを踏まえると、コーヒー豆の種類と味にこだわる珈琲専門店は別として、モーニング等の食事を出さないところが、本当に希少な店なのかもしれません。
 カップになみなみ注がれた黒くて濃いコーヒーを飲みながら、この店にもまた、2匹の陶器製のネコがあることに気付きました。よく見ると、これまで見てきたネコとは、また顔つきや大きさが違いました。

コーヒー 400円
千代田区神田紺屋町
朝7時すぎ?~夕方4時?5時?
土日祝 休

  
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by matsutakekissa | 2009-02-28 13:43 | 千代田区山 | Trackback | Comments(0)  

ペルル

 秋葉原駅・昭和通り沿いを日本橋方面に歩くこと十数分。裏通り沿いの古いビル1階に入る喫茶店です。場所がとても説明しにくいですが、喫茶「アーモンド」から大通りを渡ってすぐ、と表現したら、余計分かりにくいでしょうか。 
 入口の看板には「喫茶・スナック」と書かれているため、以前引き返したことがあります。それから随分経って、「スナック=軽食」を表す店もあることを多数経験し、再びドアの前に立ちました。ガラス扉には真ん中で絞られた白いレースカーテンがかかっていて、明らかに古い感じです。
 店内はオレンジ色のペンダント型照明が下がり、なんともオールド・ファッションドな雰囲気。それでいてきれいに保たれた店内でした。中途半端に改装されることなく、この形を保ってきたのは、「奇跡」ではなく、お店の人の「努力」なのだと感じました。
 そして、もう一つの「努力」が値段です。コーヒーは350円。モーニング時は300円、トースト・卵付きでも350円。周辺の店と比べても、明らかに安値でした。
 すごい、すごいと驚くのは自分ばかりで、何年も(何十年も?)通っているであろう常連客たちは、淡々と朝の時間をテレビをみながら思い思いに過ごしていました。
 会計時、常連客にはごく普通の対応をとっていたマスターは、自分に対しては急に愛想よく笑顔を見せてくれました。あぁ、やっぱり。味も値段も大切ですが、店主の人柄ひとつで、人気度がわかるというものだと実感した次第です。

コーヒー 350円
千代田区岩本町1丁目
朝8時~夜7時(とメニュー裏に書かれているが、確かめていません)
土日祝 休(多分)

※既に閉店していました。【2012.11】
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by matsutakekissa | 2009-02-26 12:58 | 枯れマツタケ | Trackback | Comments(0)  

マリン

 喫茶店はある町とない町がかなりはっきりしています。しかも、町の規模とはさほど関係ありません。
 酒田市は、多い町でした。
 駅前から徒歩数分、さくらんぼのマークが目印の山形銀行の近くにあった喫茶店は、日曜の朝から店を開けていました。入口脇の看板も、ドアも、外壁も古めかしい感じでした。
 店内にはペンダント型の紫色の照明が下がり、壁には木製の浮き輪が飾られています。店の一部は板張りのつくりつけの長椅子と、黒い革張りのソファ。なかなか凝ったつくりでした。
 自分以外に客はなく、店主は暇をもてあましながら、カウンターのテレビをじっと見つめていました。


コーヒー 380円
山形県酒田市相生町
朝9時~夜9時(閉店時間は確かめていません)
 
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by matsutakekissa | 2009-02-25 12:55 | 旅編(東京都以外) | Trackback | Comments(0)  

鈴樹

 黒門小学校の斜め向かいにある喫茶店。「鈴樹」の読み方が分からなかったのですが、照明看板に書いてあるのは「ティールーム れいじゅ」でした。
 「コーヒーとおしゃれの店」の文字があり、どうやら店内でアクセサリー等を販売している様子でした。錦糸町のブティック喫茶を思い出しましたが、一人で入っていけない店なのかな。
 入口ドアにはM.Rとあり、会員制か!と驚愕してしまいました。その時、店の人と目が合い、思わず扉を開けてしまいました。上品そうな白髪のおばあさんがこっちを見ていました。

 「最近は物騒でしょ、ついこの間も上野広小路でいきなり人が刺されたのよ」 確か、こういう会話から始まったと思います。だから、会員制にしてお客さんを選ぶようになったのだとか。「会社の社長さんとか昔からのお付き合いの方が来る時しか開けないんですのよ」「雰囲気のよくない男の方はお断りです。カップルだったら入れますけど」「うちはもう40年も前からやっていますけど、この辺も随分変わりましたね」「野菜も農薬だらけで怖いでしょ、だから洗ってから冷蔵庫に仕舞いますのよ」と、コーヒーを淹れる間、ずっと喋り続けています。
 コーヒーができるころになってようやく「うちのコーヒーはお高いんですのよ。だからお菓子つけてますの」
 といっても、今さら「じゃ、帰ります」とも言えないし。完全にこの方の手の内にはまってしまったな。聞きたくもない話を聞かされて、高いコーヒーじゃなーとは思ったのですが、おばあさん、なんか憎めないキャラなのです。きっと一人暮らしで疑心暗鬼になっているんでしょうね。

コーヒー 650円
台東区上野
不定休

 
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by matsutakekissa | 2009-02-24 21:48 | 台東区山 | Trackback | Comments(0)  

シャルマン

 上野広小路から湯島天神に向かう道の途中に、2軒の喫茶店が斜め向かいに建っています。
 そのうちの1軒は黒門小学校横の「シャルマン」、斜め向かいには「鈴樹」という喫茶店。どちらも平日の昼間しか営業していないようで、なかなか訪れる機会がありませんでした。
 どちらも取り立てて変わったところのなさそうな店でしたが、こういう店ほど気になるもので。
 なんとか時間を捻出して、ようやく行くことができました。まずはシャルマンへ。

 看板とひさしが新しく取り替えられたようですが、内装は昔のままでした。入口ドアの上のステンドグラスもどき、茶色のソファ、やや薄暗い間接照明、エジプト象形文字みたいな模様が描かれた壁紙、等々。
 ちょうど昼どきだったので、近所の会社に勤めるサラリーマンが次々と入ってきます。皆、お決まりの席があるのか、ドアを開けるとまっすぐそれぞれの場所へ。何も告げなくてもコーヒーが運ばれてきていました。
 お客は皆、タバコをのんだり世間話をした後、「ごちそうさま」とお金も払わずに出て行きます。コーヒーチケットを買って前払いでもしているのでしょうか。
 結局、その店でその時間帯、レジスターの音をチーンと鳴らしたのは、自分だけでした。

コーヒー 330円(朝10時~13時まで) 380円(13時以降)
ミックスサンド(ハム、卵)とコーヒーのセット 680円(辛子が非常に効いていました。コーヒーはお替り自由だそうです)
台東区上野
朝10時頃?~夕方6時頃?
土日祝 休

※昭和30年代に出版された本の中に、こちらのお店が紹介されていました。ということは創業40周年以上ということになりますね。【2011.5月追記】
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by matsutakekissa | 2009-02-24 21:23 | 台東区山 | Trackback | Comments(0)  

茶路

 寛ぎというより、好奇心を満たすために入る喫茶店がほとんどの自分にとって、寛ぎとは、できれば得られればいいものですが、本来、寛ぎが得られない喫茶店など金の無駄、入る意味などありません。
 
 しかし、時々、初めて入っても十分寛げる店もあります。店のオーラと自分のペースが合う、そういう店が自分にとってのいい店なんでしょうね。
 
 久しぶりにそう感じたのは、麻布十番商店街から路地に入ったビル2階の喫茶店でした。
 タリーズ、スタバ、マック、カフェが林立する商店街にあっても、隠れ家喫茶店として、あるいはランチの店として、ある層からは支持されているようです。
 店内は改装され、今どきのモダンなこげ茶のテーブルと白色のソファが整然と並びます。外観のうらびれたビルの装いからは想像がつかない、居心地のよい空間でした。カウンターまわりのみ、往時をほうふつとさせる印象が残っています。
 先ほどから自虐ネタで盛り上がる、二人連れの若い男性も店に来たのは初めてらしく、喫茶店らしいメニューを注文しては、「イッヒッヒッヒッ!!!」と大笑い。期待通り? 思惑通り? でも、どことなく落ち着きがない様子です。
 しかしそれでも、この店にはオープンマインドな雰囲気が流れています。店主の方が持っているマイペースさが、なんとなく感じられるのです。
 立地や入りやすさでは表通りの店に劣る喫茶店が、居心地のよさでは決してひけをとらず、人気がある。そんなところが喫茶店らしくて、とても好きになりました。

コーヒー 500円
港区麻布十番
朝7時半~8時半(週末も大体営業しています) 
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by matsutakekissa | 2009-02-23 21:26 | 港区山 | Trackback | Comments(0)  

珈琲専門店 クローバ 歌舞伎町

 歌舞伎町のど真ん中にある珈琲専門店。ちょっとためらいつつ、入店しました。
 メニューはコーヒーと軽食のみ。お酒は置いてなかったと思います。多少ガタがきたオレンジ色のソファに座りました。
 常連客はカウンターに座って、テレビを観ながら談笑中です。
 この店は場所柄か、その筋の方と見られる集団が訪れることがあり、店の前に部下っぽい人たちが入口付近にたむろしていているのを目にしたことが数回。こういう時はやっぱり入れません。
 そんなこともあって、ソファ席に座った時、ここから狙撃されたらどうするんだろう、などと考えました。まさか防弾ガラスじゃ?まさかなー。シティハンターの元・傭兵がマスターやってる喫茶店じゃあるまいし。
 そんなわけで、せっかく念願の店に入れたのにちっとも落ち着けませんでした。

コーヒー 500円
新宿区歌舞伎町
※全て憶測記事ですので、どうぞご了承下さい。
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by matsutakekissa | 2009-02-22 13:21 | 新宿区山 | Trackback | Comments(0)  

喫茶 ラ・セーヌ 西小山

 なぜか、いまひとつ好きになれない東急沿線。嫌いな理由として、
 1.電車が混む
 2.庶民的な雰囲気の町の割りに、地価が高い
 3.東急ブランドに疑問がある
の3点でしょうか。しかし、一時期より人気は落ちたとはいえ、まだまだ東急ブランドは健在で、西小山の駅前付近は雨後のタケノコのように、新しい不動産屋がポコポコできていました。
 商店街アーケードにあった「洋菓子・喫茶 白十字」はとっくに新しいテナントに変わり、どこにあったのかさえ、記憶がおぼろげになっています。
 代わりに入ったのが駅近くにあった喫茶店。ビルの1階に店がありますが、入口が奥まっていて、ビル内に入らないと雰囲気がわかりません。
 思い切って入ったら、そこは地元の人しか集わない喫茶店。競馬中継に集まる人と、カウンターでママと世間話をする人で、思いの外混雑していました。
 なんか自分の居場所をみつけられず、空いたテーブルへ。それでもコーヒー飲んで寒気がとれると、居心地は多少はよくなりました。

品川区西小山
コーヒー 400円
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by matsutakekissa | 2009-02-20 23:13 | 品川区山 | Trackback | Comments(0)  

喫茶 つかはら 高橋

 江東区高橋の商店街は通称「のらくろーど」と呼ばれ、のらくろで町おこしを進めています。商店街では、のらくろのキャラクターがのぼりになったり、シャッターを飾ったり。のらくろグッズを扱う店もありました。
 高橋は「のらくろ」の作者、田河水泡氏が幼少期を過ごした町だそうで、江東区森下文化センターには田河氏の功績を残した資料コーナーがあります。
 商店街の入口付近には「つかはら」という喫茶店がありました。入口には「のろくろ喫茶店」という書名の本の表紙コピーが額に入れて飾ってあります。
 店内の壁は軽食、定食、おつまみメニューまでもりだくさん。昼を食べに来た近所の方が、店の人と談笑しています。大相撲の試合結果には手厳しい意見も出て、店の人は暴走モードの常連さんの言葉を慌ててフォロー。結局、店を出る時も賑やかな論議が続いていました。
 後でわかったことですが、店に表紙が飾ってあった「のろくろ喫茶店」、復刻版として20数年前に出版されたハードカバーは流通が少なく、かなり貴重らしいのです。古書店で何万も払っていられないので、とりあえず国会図書館で閲覧しました。
 読んでの感想は、マスター修行時代ののろくろがひど過ぎることでしょうか。「こんな店、誰が行くかッ!!」ってなると思う。全体的にドタバタコメディーなんだけど、それでも最後はすこしほろりとさせてくれました。
※帯広にその名も「のろくろ喫茶店」という喫茶店があるのだそうです。それもけっこう古い。偶然ネットで引っかかり知っただけなので、うれしい反面、こういう情報収集は間違っているなーと思います。人づてに知りたかったですね。

江東区高橋
営業時間、休業日は不明です。 
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by matsutakekissa | 2009-02-20 12:51 | 江東区山 | Trackback | Comments(6)  

ひろ

 台東区の鳥越、小島あたりは、昔からの住宅街と商店、工場が残る地域です。近年は大通り沿いに新しいビルやマンションも建ってきましたが、時代の流れからは今一歩、遅れを取っている感があります。
 清洲橋通り沿いから裏手に入ったところに、一軒の喫茶店がありました。余所者からすると「おや、こんなところに」という立地です。
 店に集まるのは、皆近所の住人。夕方遅くにやってきた常連に「こんな時間まで、どこほっつき歩いてたのよ」とママが声をかけます。後はお決まりの競馬談義。
 メニューはかなり黄ばんでいて、10年前からは改定してなさそう。カレー、スパゲティが550円とは驚きでした。
 古い喫茶店でよく見かけるのは、水槽(それも、藻で緑色になっている)です。この店でも金魚が泳いでいました。食堂につきものの招き猫のごとく、お決まりのように置いてあるのですが、何故なんでしょうか。

コーヒー 380円
台東区小島1丁目
夕方5時頃まで営業? 
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by matsutakekissa | 2009-02-19 12:45 | 台東区山 | Trackback | Comments(0)