カテゴリ:横浜エリア( 1 )

 

喫茶 タケヤ 黄金町

 久しぶりに横浜橋まで足を伸ばしました。戸越銀座や武蔵小山の商店街に比べると、規模は小さいですが、チェーン店が少なく、活気に溢れた店が多いのが特徴的です。場所柄なのか、中国・韓国の方が経営する店も多く、珍しい食品やお惣菜を買うこともできます。ここへ来ると必ず買うおそうざいを今日も購入し、駅方面に向かいました。駅裏にあるあの店は、今日も営業しているんだろうか。

 営業中の札はありませんが、店内に明かりが点いていたので、ドアを開けてみると、そこにいたのは、マスターとネコ一匹。やっていました。
 かなり前にも訪れたことがあるのですが、スパゲッティを注文したら、ものすごい大盛で。他の客はそれをちゃんと知っていて、少なめ、と注文しているのです。あの時は完食するのが大変でした。 
 店内はカウンター席のほかにテーブル席もあり、ゆとりのある空間です。外観以上に内装が古く、照明もやや薄暗い、バーのような雰囲気もある店なのです。
 
 カウンター席に座ると、ネコが自分に興味を示し、そばをうろつきながら、ちらちら観察していました。存在感たっぷりの大柄なネコでした。そのうち飽きてしまったのか、マスターに水をねだっていました。マスターはネコをサントリーフーズのオレンジジュースとおんなじ名前で呼び、文字通りのネコかわいがりっぷりです。
 この日初めてマスターと話をし、マスターの若い頃の横浜のことを沢山聞きました。60年代頃は、ファッションも音楽も流行発信地は横浜からだったそうで、東京は半年遅れ、大阪は1年遅れだったとか(ホントかな!?)。だから、街を歩く若い人を見ると、どこからやってきたのか大体わかったのだそうです。それからベトナム戦争の頃の米兵たち。音楽好きな陽気な軍人がいたけれど、そのうち見かけなくなった。彼の仲間に所在を尋ねたら、戦死した、という返事が返ってきた。そんな時代だったとぽつり、ぽつりと話してくれました。
 バブルを境に街はすっかり変貌し、人ごみとチェーンばかりの特色のないところに変わってしまった、と嘆くマスターに、何か気の利いた返事はないものだろうか。
 ふっとカウンターのそばを見ると、店内に流れていた洋楽の音源ははカセットデッキからのものでした。
 「カセットなんですね」
 「・・・・・・」
 ハマの音楽最先端の時代の話をさんざ聞かされたあげく、なんでレコードでもCDでもなく、小型のデッキなの?っていいたげな、なんて失礼な客と思われたに違いありません。
 ごめんなさい、マスター。
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コーヒー 350円
横浜市南区
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by matsutakekissa | 2010-08-17 12:49 | 横浜エリア | Trackback | Comments(0)