キャラバン

 入谷駅近くの言問通り裏、お寺と民家が混在する静かな街に喫茶店がありました。店前には「豆くらい自分で挽いてみよう」的なことが書かれ、隣には焙煎室。いかにも珈琲(コーヒーでなしに)を愛するこだわり店のようでした。
 店内に客はゼロでしたが、店先には珈琲豆のお得意先と日付のメモ書きがあり、ご近所よりも珈琲好きの通に人気があるようです。
 珈琲は下町的なやけどしそうな熱さではなく、少々ぬるく、後味が残りません。味にうるさい人間ではないけど、こういう環境で丁寧に出されると、よく味わって飲まなきゃという気持ちになってしまいます。
 店内には各国のコーヒーポット、古時計、ランプなどの骨董品、珈琲の外国語表記一覧と掲載記事が飾られていました。記事によると創業は昭和45年。黄ばんだ昭和53年の取材記事も
大事に飾られています。
 奥さんと見られるおばあちゃんは、店のご主人に強い調子で注意されても、こだわりの強いご主人に連れ添い、ウン十年。すっかり慣れているようです。
 帰り際、奥さんに珈琲豆の講義を聞かされました。「珈琲豆は何粒か食べてみなければ分からない。古い豆だと酸っぱいので、試食させない店では買わないこと」等々、念を押されながら豆を口に入れました。カリッとして香ばしい豆でした。焙煎室にこもっていたご主人も、わざわざ生豆を見せてくれます。本当に好きなんですね、珈琲が。
 「今晩テレビに出ますよ(アド街の入谷特集で)」と、PRも忘れていませんでした。
 「よく出てるんですよ、雑誌とかテレビには」と、たいしたことない、と制するように奥さんが言います。
 ご主人の珈琲好きで、いつの間にか奥さんも珈琲の伝道師になってしまった、という雰囲気で、二人三脚でがんばってほしいと思いました。
 

マイルドブレンド 400円
台東区下谷
朝9時~5時 日休(「遠方から来られる方のため、祭日は営業」とのこと)
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by matsutakekissa | 2008-09-27 18:07 | 台東区山 | Trackback | Comments(0)  

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