とある喫茶店の話

 このブログタイトルを、「マツタケ喫茶店」と付けている以上は、少々危険な喫茶店の話も書いてみたいと思います。
 ただただ古いだけの喫茶店を「何十年という歴史がある」、「懐かしい」と賞賛する声には疑問を感じます。 そこへ誰かが通いつづけられる店であり、今現在の話題(ニュース)が交わされなければ、それこそ本当の「時が止まった店」になるわけで。
 で、本日行ってきたのは、たぶんそういう店でした。
 看板の一部が落ちていたものの、外観はそれほど怪しい様子ではなかったので、いつものごとく扉をあけると、黴くさい臭いと薄暗い店内、そしてうす黒い水槽。
 「いらっしゃいませ」。おばあさんが奥から出てきて、電気と冷房をつけました。ガガガガ・・・静寂を破る冷房の準備音。
 ようやく暗がりに目が慣れてくると、入口の壁にある黒い鳥と亀の剥製に気づきました。店の奥には鉄製の仕切りがあるのですが、ゴシック調というか、檻のようにも見えました。
 火の鳥のような画が掛かっていましたが、なんだかそれさえ不気味に見えました。
 「何にしますか?」 壁にかかるお品書きはスパゲティ、焼きそばなどがありましたが、値段が書いてありません。ホットコーヒーを頼みました。
 店の奥のテレビが唯一、この店と現在をつなぐ証拠のように思えました。おばあさんはテレビを見ながら、時々こちらの様子もうかがっています。
 店を出る時、おばあさんの顔をもう一度見ました。
 墓場鬼太郎のお母さんに似ていました。

コーヒー 500円
場所:江東区のとある交差点の近く

 
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by matsutakekissa | 2008-08-09 19:34 | エトセトラ | Trackback | Comments(0)  

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