マツタケ喫茶店とは(その二)

 そして、もう一言。 
 近年巷の雑誌やネットやテレビで取り上げられる、「レトロ」、「純喫茶」、「昭和」という枕詞に続く形容詞、「まるで時が止まったような」、「変わらない」、「落ち着いた」。そのどれもが嫌いです。褒め言葉が褒め言葉になってないような。
 喫茶店は、その多くがグルメ店ではないと思います。あってもなくてもいいような、悪く言えば駄菓子のような存在というか。都心で創業30年以上の喫茶店が内装を変えず、現在も営まれているのは、確かに珍しいし、希少価値は高いけど、古けりゃ何でもいいってもんではないでしょう。
 いい喫茶店というのは人それぞれで違うけれど、誰かの生活の一部になり、空気にお金を払っているような場所だと考えています。
 じゃあ、自分はなぜ古い喫茶店にこだわるのか。 
 それは街や人の雰囲気を、とても簡単に感じられる場所だから。知らない街でも知っている街でも、喫茶店に入れば何となく街や人の雰囲気が持ち込まれたような気持ちになります。店の人の客あしらいや世間のニュースに詳しい常連さんとの会話、一つひとつに個性があって、新鮮な驚きや刺激を与えてくれます。ハコも面白いけど、やっぱり一番面白いのは喫茶店の人間観察に尽きると思うのです。
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by matsutakekissa | 2008-08-01 21:56 | エトセトラ | Trackback | Comments(0)  

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