旅先の駅前喫茶店

 一応、東京の喫茶店を優先的に書いているため、旅先などの喫茶店はおざなりになりがちです。来店後時間が経ったものもあり、外観が印象的だった3軒を忘れないうちに書き残しておきたいと思います(カッコ書き部分は来店した年と月)。

日東紅茶ティーパーラー 島根県浜田市 (2010年10月)

b0158023_21201910.jpg 昨秋、永年の夢だった鳥取・島根旅行に出かけました。米子、境港、松江を2泊3日でゆったりまわる旅のはずでしたが、結局はやや急ぎ足の旅になり、2日目は翌日の移動のため浜田に宿を取ることとなりました。
 日暮れ時、松江駅から電車に乗り込み、浜田駅に着いたのは夜も更けてからでした。移動のために泊まるだけだったため事前に下調べもしなかったのですが、駅前には古いアーケード商店街がありました。少し寂れた街並みでしたが、端から端を歩くだけでも旅情を感じました。
 翌朝、駅前に古めかしいビルがあることに初めて気がつきました。パーラーの看板が出ています。しかも営業中でした。昨晩はあれだけ歩いたのに、なぜ気付かなかったんだろう。連れ合いを説得して、30分だけということで急いで店に向かいました。
 モーニングセットの札が下がるドアを開けると、古びた内装の店内に改めて驚かされました。テーブルやイスはもちろんのこと、すべてが色あせて使い込まれた感じ。アンティークの古い電話機や陶器製のネコたちも隅っこに座っています。
 モーニングを待つ間に雑誌の棚をのぞくと、地元の人が書いたと思われる地元グルメ紹介ファイルがありました。独特の筆文字で綴られた手作りのガイド本でした。店のチョイスは甘いもの屋などが多く、女性による執筆なのでしょうか。その他古い食堂や洋食店の紹介もあって、浜田に1日いられるならメモを取って、まわってみたいほどでした。壁際はギャラリースペースになっており、町のあちこちを写したスナップ写真が飾られています。ちょっとした町の情報案内所のようでした。
 カウンターには常連と見られるお客さんが座り、マスターらと朝の時間をゆったりと楽しんでいました。これがこの店の毎朝の風景なんだろうな、と思いつつ、慌しく店を後にしました。

 今思うと、店名はなぜティーパーラーなんだろう?単純に日東紅茶と頭に付くから?
 東京・日比谷には「日東コーナーハウス」という名の老舗レストラン喫茶がありますが、日東紅茶の普及事業のひとつとして、「日東」の屋号を付けた喫茶室経営を展開させていた時期があったのでしょうか?

モーニングはA(卵、トースト、飲み物)450円、B(トースト、目玉焼き、サラダ、飲み物)550円の2種類がありました。日曜も朝から営業していました。


喫茶パール 新潟県長岡市(2011年9月)

 b0158023_12171558.jpg乗換のため、越後湯沢のホームに降りると、おなじみのアナウンスが流れてきました。「乗換の方はお急ぎくださ~い!」どうやらまた、「はくたか」が遅れていたもよう。乗り継ぎの「とき」は、また待たされているのだろうな。
 鈍行で1時間半近くかけ、長岡駅に着きました。観光の後、時間が余ったため喫茶店探しをしました。時間のゆるす限り何軒かはしごしましたが、外観に最もインパクトを受けたのがこちらの店でした。
 駅前アーケードの裏に店はありました。鉄製のプレートには「純喫茶パール」と書いてあります。石材で覆われた外壁は重厚な雰囲気でした。
 店内は外観と違って柔らかな雰囲気でした。壁には花の写真が掛けられ、テーブルにも花が。椅子にはざぶとんが敷いてあります。そうか、店主が女性の方だからかな。
 訪れた日は残暑が厳しかったのですが、店内の片隅に置きっぱなしのストーブがありました。北国の秋は短く、冬は長いのだろうなあと想像してみました。
 午後1時までモーニングサービスをやっているせいか、お昼が近いのにトーストやサラダを食べているお客さんがいて、マイペースな感じでした。どうぞ、ごゆっくりと言われて、旅先にもかかわらず、周りのペースに合わせてくつろいでしまいました。

コーヒー 400円

喫茶マツ 茨城県石岡市 (2010年12月)

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  用事があって石岡まで行くことになりました。せっかく遠出するのだからネットで下調べすると、観光協会のホームページに看板建築の街並みが紹介されています。ギリシア風の外壁に店内は日本風の和洋折衷で、アンバランスな雰囲気です。その建築様式の建物の中に、「四季」という喫茶店があるのを知り、行くことに決めました。
 石岡駅前からは昔ながらの商店が軒を連ねていました。食堂に蕎麦屋、薬屋に時計店、おもちゃ店・・・。通りを歩いていると2階建の喫茶店がありました。大きな建物です。まるで「建築写真文庫」とか、古い喫茶店の写真で目にする大型喫茶店の風貌のようでした。こんな大型店が今でもあるのだなあ。
 店内は半地下、1階、2階席と3フロアに分かれていました。2階席への階段にはロープが張られていましたが、昔から内装を変えることなく営業を続けてきたように思われました。
 椅子とテーブルが整然と並び、団体客にも対応できそうな席数です。地下1階の席に座りました。壁の石造りのあしらいはごくシンプルでした。これまで訪れた大型店にありがちな派手な装飾物や置物はなく、観葉植物が飾られていました。
 ちょうどお昼時で周囲のお客さんはランチの人ばかりでしたが、店内が広いので、飲み物だけでも気兼ねせず過ごせました。コーヒーにはおせんべいやチョコなどのお茶請けが出てきて、意外にも家庭的です。と思っていたら、実際のところ家族経営のようで、店の方の子どもさんが店内の片すみで遊んでいました。
 
コーヒー 400円
9時30分~夜7時までの営業。日曜休。
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by matsutakekissa | 2011-12-03 21:28 | 旅編(東京都以外) | Trackback | Comments(0)  

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