ブラジルコーヒー

 三ツ目通り沿いにある喫茶店。外観は喫茶店というより日用雑貨を売る商店のようにも見受けられ、これまで何度か前を通り過ぎても、その存在には全く気づきませんでした。
 これといった看板らしい看板もないので、店の外壁数ヵ所に「ブラジルコーヒー」の貼紙が貼られているのを見て、ようやく「喫茶店では?」という疑問を持ちました。「創業昭和11年5月5日開店」と書いてある貼り紙もあったのですが、すぐにはそれが信じられませんでした(失礼ですね。お店の外見で、そうゆうコト、判断してはいけないのに)。
 店内は喫茶店というより、やや食堂に近い雰囲気がありました。椅子やテーブルの大半は数年前に新しくなったと見え、壁も塗り直された印象でしたが、店の奥の厨房スペースは、以前の内装の名残りを残しているようでした。
 屋号の由来や歴史について聞きたかったのですが、家族連れのお客さんなどが訪れて忙しそうだったので、後日に改めることにしました。
 数ヵ月後に店を訪れて、モーニングセットを注文しました。個人的に大好きな肉厚のスタッキング・カップと、ペリカンパンのトースト(訊かなかったけど、たぶんそうです)が出てきて、かなりうれしい。他のお客さんは残念ながら見受けられませんでしたが、店の方とおばあさんがずっとローカルな世間話をしていて、この町にどっぷり浸かったような気持ちになりました。
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 帰り際、厨房に立っていたお店の方に店名について尋ねると、「うちの屋号は確かに『ブラジルコーヒー』で、創業時からこの地で店をやっています」とのことでした。
 それ以上の詳しいお話はなく、店からの帰り道、店名の由来について考えてみました。
 コーヒー豆の産地を付けた店名の喫茶店はたくさんありますし、「ブラジル」という名前もよくみかけますが、「ブラジルコーヒー」や「モカコーヒー」などと付けた店名はなかなか見かけません。
 コーヒー豆輸入の戦前のピークは、昭和12年の約8000トンであり、東京都内でも喫茶店が増加し、庶民にもコーヒーが親しまれた時期にあたります。しかし、「ブラジル」のみでは「コーヒー」を連想させるにはやや知名度が足りなかったのかもしれません。それで、ブラジル産のちゃんとしたコーヒーを飲ませる店として、「ブラジルコーヒー」という屋号にしたのかな、などということを考えました。
 勝手なことを書きましたが、コーヒーの歴史については、まだまだ勉強不足です。当時の資料を多方面から読みこんだ内容ではありませんので、あしからずご了承ください。
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墨田区本所3丁目
コーヒー 350円 モーニング 400円
朝7時すぎ~夕方 日曜・祝日はお休みのようです
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by matsutakekissa | 2010-12-14 12:57 | 墨田区山 | Trackback | Comments(0)  

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