パン キムラヤ 茅場町

 都内各所に「キムラヤ」という名前のベーカリーは存在します。あんぱんで有名な銀座の木村屋総本店から派生しているのかは分かりませんが、何か関係はありそうです。その他、和菓子屋の「伊勢屋」とか、中華・洋食の「三好弥」なんかもいろんな所で見かけるので、気になる名前です。
 
 茅場町のキムラヤでは、早朝からパンと弁当を販売しているため、近場のオフィスで働くお客が次々と入ってきては、ドッグパンやサンドイッチを買っていきます。
 奥には4、5席ほどのカウンターがあり、イートインスペースになっています。買って帰るだけなら、何の躊躇もないのですが、あの席に座るのは難しそうでした。どうやら、そこに立ち寄るサラリーマンは、ほぼ皆顔なじみの人ばかりのようで、席が空いているタイミングでないと、「飲んでいきたいのですが」の一言が言いづらい。
 でも、ある日の朝、思い切って、声をかけてみました。レジ担当のおばさんは「コーヒーでよろしいでしょうか?」と聞きました。コーヒー以外の飲み物はほとんど出ない(あるいは出してない)のかもしれません。
 奥の厨房に向かっておばさんが声を掛けると、鼻歌まじりのおじさんが登場し、コーヒーを淹れてくれました。
 カウンターの席に座りました。こちらにもドリンクのメニューは特になく、キーコーヒーの保存缶とブルックボンドの紅茶保存缶が、棚に載っていました。
 「スポーツ紙しかないですが、どうぞ」とおばさんが新聞を置いてくれると、「こっちのほうがいいんじゃないか」と、おじさんのほうが女性週刊誌を出してくれたり、などと、色々と世話を焼いてくれます。おじさんは人好きのするタイプで、常連客と会話をかわしたり、自分にも話しかけてきてくれて、緊張の糸がようやくほぐれました。
 一通りの作業が終わると、おじさんは調理の続きがあるのか、奥へ引っ込んでいくのですが、新たなお客が来ると、また、鼻歌をうたいながら登場。それにひきかえ、おばさんはレジ担当なので、客がいてもいなくても、ずっと入口近くのカウンターに立っています。そして、計算も速い。商品の値段をすべて憶えているようで、暗算で合計金額を出して、お客をさばいていくのです。こういう連携プレーを見ているのは、なんだか楽しい。こちらは喫茶店ではないのですが、それに似た雰囲気がありました。慌しく食べて飲んで帰りましたが、充実したひとときでした。

コーヒー 250円
サンドイッチ、惣菜入りのドッグパンは160円くらいからでした。
中央区日本橋茅場町3丁目
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by matsutakekissa | 2011-10-13 21:44 | エトセトラ | Trackback | Comments(0)  

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