野毛の喫茶店 サンパウロ

 既に閉店してしまった野毛の喫茶店「サンパウロ」。すっかり書く時期を逸していて、今夏店の前を通ったら、そこには全く別の店があり、少なからずがっかりしました。
 ところが先日、古い本の中で再びその店の名前を目にして、大変驚きました。野毛界隈の競馬喫茶の1軒だとばかり思っていたので。最後に訪れたのは2年以上前。薄れた記憶をできるだけ掘り起こして書き残しておきたいと思いました。

 サンパウロがあった場所は、野毛の商店街。洋食の老舗「センターグリル」が同じ並びにありました。周辺にも喫茶店が多くありますが、週末には競馬レース目当ての客で混みあいます。
 夕方4時すぎにもかかわらず、どの店も常連客が粘っていたため、最も入りやすそうな「サンパウロ」に入ることにしました。それでも店の奥では競馬中継を目で追っかける常連客がいて、自分などは完全に浮いた存在でした。
 壁には競馬グッズやら競馬の写真やらがたくさんあって、ファンが集っているようです。外観は普通の喫茶店なのに、場所柄なのか最も競馬色の濃い店に来てしまったなあ・・・と肩身の狭い思いでしたが、マスターは丁寧に接客してくれ、それで少しほっとしたのをよく覚えています。
 
 当時の本に掲載されたサンパウロの写真と、今の写真を見比べてみると、一見外観は変わっていませんでしたが、ビニールひさしや移動式看板はもちろんのこと、ドアも、軒下のタイルの色も異なっていました。大きくは変えないようにしつつも、少しずつメンテナンスを行っていったのだろうか、と考えました。

※サンパウロが紹介されていた本は『コーヒー入門』(佐藤哲也 著、保育社、1971年)です。
コーヒーの歴史から栽培、加工、淹れ方、さらには飲み方まで、コーヒーのイロハについて、分かりやすく書かれた本です。当時の本にしては珍しく写真とカラー刷りページが豊富なのが特徴です(といってもオールカラーではありません)。後半には著者が訪れたコーヒー専門店の紹介として、首都圏と関西圏の喫茶店の紹介文と写真が紹介されています。
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by matsutakekissa | 2009-12-01 12:54 | 枯れマツタケ | Trackback | Comments(0)  

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